■2010年3月で、定年退職される福島県立博物館の学芸員・佐々木長生さん。公開での講義があと3回聴講できます。佐々木さんには『会津農書』について年刊雑誌『会津学』(会津学研究会編・奥会津書房刊)に毎回寄稿いただきました。法政大出版会:ものと人間の文化史から会津農書について佐々木さん著述の書籍が刊行される予定です。
→ 福島県立博物館(会津若松市)
福島県立博物館発行356号 佐々木長生さん長い間ご苦労様でした→ はくぶつかんニュース2月1日号
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開催日は2月13日(土曜日)、3月4日(木曜日)、3月13日(土曜日)で入場無料、申込不要で聴講できます。時間は午後1時30分より。
→ 民俗講座(2月13日鈴木克彦さん、3月13日榎陽介さん)
→ 3月4日 木曜の広場(赤坂憲雄館長と対談)
開催予告より→平成21年度の木曜の広場『会津農書の世界』も、3月で最終回になります。 これまで行ってきた講座を総括する形で、『会津農書』の内容と、そこにこめられてきた民俗を紹介します。
貞享元年(1684)に著述された『会津農書』当時の民俗と、現代まで継承されてきた民俗の比較照合をしながら、会津の民俗の特色を考えます。会津の地域性を例えるものに「会津の三泣き」があります。これは会津の外部の人が言った言葉とも言われています。
320年前の民俗と現代の会津の民俗「会津の三泣き」を一視点に、会津の地域性と民俗を考える場としたいと思います。
■民俗講座の2回の内容予告は、
2月13日
学芸員 佐々木長生と民俗を語る4 奥会津 山村の暮らしと民俗
鈴木克彦さんと。
佐々木長生といえば会津、会津と言えば佐々木長生と、佐々木さんと会津は切ってもきれないものです。だから他県の人たちは佐々木さんは会津生まれの会津育ちだと信じていたりします。その会津の暮らしを独特のフィールドワークで記録しているのが鈴木学芸員。その詳細な調査に佐々木学芸員も驚くことも。その二人が語り明かす会津、とくに奥会津の民俗。どんな話になるのか。きっと皆さんも初めて聞く話が‥。もちろん、会津に初めて来たころの思い出話しも楽しみです。
3月13日
芸員 佐々木長生と民俗を語る5 ふくしま火伏せ事情事始 榎陽介さんと。
福島県の民俗地図に不思議なものの分布があります。それが中通北部ではオカマサマ、南会津では火伏せと呼ばれる、上棟式に棟木に結び付け作りもの。それに注目して論文に書いたのが佐々木学芸員。榎学芸員はそれに基づいて展覧会を開きました。ある意味で福島県を代表するとも言えるこの風変わりな民俗を手始めに、展開する佐々木ワールドを楽しんでいただければと。