■2009年3月8日(日)曇り。
福島県南会津郡下郷町大松川の「お不動さま」をたずねた。
大きなカツラ(桂)の樹木、、、樹齢350年とも言われる、、、、から大量の湧水が出ている。そこに不動堂が立っている。不動桂(ふどう・かつら)。
雑誌『会津学』5号(今年の8月発刊予定)のための取材に一人ででかけ、「お不動さま直売所」を運営する人々6名の方々の話をうかがった。4月下旬から再開する予定、だという。ものを売る哲学をきちんと持っている人たちが、この地域で作った農産物を仮設テントで販売する小さな直売所が開店したのは昨年9月21日、甲子道路開通の日からだ。11月中旬で休店し、雪融け後にまた開店する。
大松川に暮らす人が、「ここでみんなが作ったものを売る」「間違いのないものを売る」「ここでとれたもの」「仕入れはしない」、、、、、という、みなで話し合って決めた「お不動さま直売所」のきまり(規約、憲法)がある。歳をとっても、野菜作りを続けられる、元気でいるための直売所だ。
→→→ 2008年10月13日
→→→ 11月16日
→→→ FTVサタふく 2008年10月11日
■滝にはよく不動明王が祀られる。巨木の桂の根もとから湧く水により縄文時代(晩期)から人々はここに暮らす。昨年10月にはじめてたずねた直売所の名前にひかれた。
「お不動さま」を祀り、この湧水をまもり暮らす人々が、直売所をなぜ「お不動さま」と命名したのだろうか?そこに人々の未来への願いがあると思う。
桂(かつら)は、その葉で抹香を作ると、2007年に月田農園で教わった。こんどの桂は、「不動桂」で水をまもる人々を護る。人々はこの水でいまも暮らしている。