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庄司吉之助「幕末に於ける土地集積-商業的農業と金納小作料について-」
『東北経済』3号、1950年11月10日 福島大學東北經濟研究所
資料1)文久二年(1863)十月(伊南郷馬場文書)
金山谷 小中津川 善六麻
九月 多助参り候て 金十両渡し頼み置候、其後、多助荷造に参候節
川島九吾参り候て 買訳に相極め、右買訳の分 五郎口に売る。
一、麻三十一ヶ二つわり 二、四、五、天目十八、天天十三、天十一(品目)
代金 百四十九両一分三百三十九文 外に二分八〆五十二文(作りとりなら立)
三朱他太助二度行 一分一朱同人手間
一、三五、金四十五両二分 一〆二十五束 三十五ヶ代
引合金二両二朱五百十四文利 外に二両二分利足 是は右人ともよき利
〆金 四両二分五利に相成候
資料2)明治二年(1869)南会津伊南、金山谷両郷物産移出量
一、伊南、伊北谷(但し古町、和泉田、黒谷、大塩)
此高 一万八千七百余石 家数二千五百十三戸 人別九千五百五十四人
一、金山谷(但し大石、滝谷、大谷、野尻)
此高 一万千四百九十三石九斗三升一合
家数千九百八十五戸 人別一万九百七十三人
両谷合 二万四千百九十三石九斗三合一升 家数四千三十八戸 人別二万七百二十六人
此所入用見込
米 四千二百俵 坂下、高田、若松より買入米凡二万九千両
塩 三千俵 一人六升積 凡九千両也
木綿其外日用品々 二万五千両
御上納金並本途拝借金 凡三千二百両
合 六万千四百両
資料3)明治三年(1870)十一月 伊北村金山谷生産分局事件留記(含む野尻組)
生産出来金大則
生糸 百箇 凡三万両 一箇三百両積
麻 千五百箇 九百両 一箇六両
新かた出し筏 二百五十拜 凡三千両
紫蕨 五百 千二百五十両
五郎丸御上下地千疋 三千両
伊北晒 二十二箇 千両
友助 千疋 八百両
細布 千疋 七百両
蚊帳地 千五百疋 千二百両
西方紙 千両
青苧 三百箇 一万両
あせとり地其他 七百五十両
小羽板の外木地等山材類 千両
〆六万五千七百両
65700両-61400両=4300両
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