2007年4月28日土曜日

会津学研究会の定例会の様子(2006年6月)




 『会津学』研究会では、2006年8月の出版に向けた編集作業のほか、月に1回の研究会を継続している。 
 2006年の6月15日(木曜)は午後6時から、奥会津書房で、鈴木克彦さんを招き、話をうかがった。鈴木さんは、中学教員から福島県立博物館に異動となり、昨年にはじめて聞き書きしたものをこの3月に「昭和村松山物語」としてまとめ、館報の『研究紀要』に掲載された。 このなかに「とちはかり」という表現が採録されている。東北のブナ林には、かつて普通に大型キツツキのクマゲラが生息しており、会津でもそれは同じだった。昭和村の松山集落では、クマゲラのドラミングを「とちはかり」と表現している。沢筋から拾ったトチをよく乾燥させ、それを一升枡から空けるときの音、、、、カラカラカラカラという音をいうのである。自然環境と人々の暮らし、そしてその音を「とちはかり」という共通の表現を持っている、、、、よい言葉だ。
  2回目となる会津学ゼミナールは8月20日、21日に開催を予定している。初回に続き野本寛一さん、佐々木長生さん、新たに新潟県より赤羽正春さんをお迎えして、採集の持つ意味や、植生に対応した人々の山の暮らしを考える。場所は福島県三島町の山びこを予定している。詳細は奥会津書房まで。(会津学研究会代表:菅家博昭。菅家は昭和村在住の専業農家)『まんだら』2006年8月号原稿。