2012年1月22日日曜日

赤羽正春著『樹海の民』


■新潟県村上市在住の赤羽正春さんの最新著作『樹海の民 舟・熊・鮭と生存のミニマム』(2011年10月刊、法政大学出版局)を購入し読み始めた。ダムに沈められた越後奥三面の発掘調査を担当した赤羽さんは、植物採集・熊・鮭などから日本に大陸文化が伝わる北からのルートをたどり、たどりついたシベリアの小さな村の調査記録である。
 半年間、冬に閉ざされる人々は、生活を万全の備蓄で乗り切るだけの知恵を育んできた。この環境に対峙し築きあげてきたのは各様の文化である。生存にすべての知恵を使わなければならないシベリアが文化のゆりかごのような地帯、風土となっていたという事実を発見した、、、、(序章より)。
■『世界12月号』(岩波書店)の表紙は飛島建設が強制連行した朝鮮人を使って建設した福島県三島町の宮下ダムの写真である。
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