2007年5月26日土曜日

聞き書きの周辺③ 下調べ


聞き書きの周辺3 事前調査(文献調査)

■2007年4月から、話を聞きに行く集落のことについて書かれている資料を探して読むことからはじめた。まず郷土史。そして過去の史書。地図。会津地方では現在、歴史春秋社から『新編会津風土記』が公刊されているので図書館等で5分冊のなかから、必要とする集落の近世(いわゆる江戸時代)の状況を知ることができる。そして郷土史。あるいは民俗誌。会津若松市立図書館、南会津町の田島の御蔵入交流館内の図書館などは郷土資料などが充実している。地元の公民館の図書室や教育委員会にも郷土資料は保管されている。購入する場合は「日本の古本屋」(ウェブサイト)や、その地域にある古書店などにその地域の資料は集まっている。
 歴史春秋社は会津若松市内で郷土資料を中心に出版活動を行っているところで、会津若松市内の北日本印刷(株)の子会社。

■今回は、昭和48年に昭和村が発刊した『昭和村の歴史』(1973年)

■会津藩が編纂した『新編会津風土記』(平成14年、歴史春秋社版) 第4巻120ページから128ページに昭和村に該当する野尻組が掲載されている。そのなかに牛首城(中丸城)と舘内が書かれてある。

 以下のように記載されている。

 野尻村 家数五十五軒、端村・中向四十八軒

 舘跡 村西十三町山上ニアリ、東西五十六間・南北一町二十五間・中丸(ナカマル)城ト云、三方ハ谷深く、南一方山山ニ続ク、文明ノ頃山内信濃築キ住セシト云、又村中ニ信濃カ宅跡アリ、字を館内(タテノウチ)ト称ス、今民居トナレリ



■中世の城館跡については福島県教育委員会による調査報告書も発刊されている。

■中世城郭研究会の松岡進さんが昭和村で行った牛首城・丸山城の調査報告書もたいへん貴重なものとなっている。『中世城郭研究 第十五号』(2001年)。

 身近に手に入る資料をいつも読み返しながら、聞き書きで理解できなかったこと、あるいはその奥行きや背景を考えることができる。

■そして地図。2万分の1の地図に沢、尾根などを水色や黄色のラインマーカー等で描きながら、その集落を取り囲む沢の位置を考えるための作業を行う。集水域がたいてい最低限の行動圏となっており、季節によりその行動圏は伸縮する。冬期間は最大の行動圏となることが知られている。その地図をいつも見て、そして現地に向かう。