2017年4月17日月曜日

4/30(日)台湾藍について 例会開催(坂下八幡コミセン)

■ 4月16日(日)午後1時30分より4時、会津坂下(ばんげ)町塔寺 ふくしま・ほんの森の隣接の八幡(やはた)コミュニティセンターで、会津学研究会の例会が開催されました。約20名の参加者がありました。報告いただいたのは

 第1部「台湾苧麻の視察報告」菅家洋子さん
 第2部「懐かしさの源流を求めて~中国/貴州」武藤弘毅さん(会津若松市、三島町内に勤務)

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会津学研究会は20名の参加者。興味深い報告に時間を忘れた。
第1部「台湾苧麻の視察報告」は、長年苧麻の調査・研究を続けてきた菅家博昭氏から、江戸期に発生した経済性を重視した産業は、収益が上がらなければ切り捨てられてきたが、中世など古い時代に興ったものは残ってきたという示唆に富んだ視座から、からむしの将来的なあり方への問いかけが提示された。
 夫君である菅家氏と共に、台湾各地で栽培から織りまでの現状をつぶさに目にした菅家洋子さんは、技術者の立場から、文化の伝承の意味をしなやかな感性で体感したルポを発表。限定的な制約からは見えなかった、からむしの健全で自由な可能性を示唆した。菅家氏の研究によって、これまで昭和村のからむし栽培に冠されてきた「600年の伝統」という歴史認識はすでに覆されている。からむしルネッサンスの胎動を感じる報告だった。
「第2部の「懐かしさの源流を求めて~中国・貴州」は、建築に従事する武藤弘毅氏から、歴史、民俗、地理を総合的に俯瞰して建築技術の比較を試みようと、アジアをフィールドとして放浪した壮大な検証が語られた。とりわけ、中国の貴州にその源流を見たとして、次回は詳細な報告がされる予定。(遠藤由美子さんのFBより)


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 次回は4月30日(日)午後1時30分から3時、<馬 芬妹(ま ふんまい)さん来日報告会のご案内>
 場所:会津坂下町八幡コミュニティセンター
 馬さんは、台湾での苧麻研修をサポートしてくださった藍染研究家で、国立台湾手工芸研究所の専任教授を経て、現在は台湾国内に藍染の技術を定着させる活動を行っている。4月末から日本各地で研修される合間を縫って講義の時間をとってくださった。(事務局 奥会津書房遠藤さん)※参加無料です。どなたでもご参加お待ちしています。
問合せ:奥会津書房 0241-52-3580